トライアイズ・グループ
ステークホルダーの皆様へ

当社グループのステークホルダーの皆様には、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 昨年3月11日に発生した東日本大震災は、地震とそれに続く破壊的な津波、さらには福島原子力発電所事故により、想像を絶するような被害をもたらし、日本経済は壊滅的な打撃を受けると思われました。しかし、被災地の人々は、危機のさなかに感嘆すべき辛抱強さと礼節を示し、世界中から日本人の素晴らしさについての賞賛の言葉を受けることとなりました。それから間もなく1年になろうとしておりますが、サプライチェーンの正常化も進み、災害復興の取り組みも本格化し景気の持ち直しが進みつつあると思います。しかし、世界経済に目を転じれば、世界的な資源価格の上昇に端を発するチュニジア、エジプトといった中東地域での民主化の動きが、先進国でも進む格差社会に対する不満の爆発へと飛び火しております。さらには、欧州でのギリシャの財政破たん懸念があることからユーロ圏経済全体に対する不安が高まっており引き続き予断が許されない状況になります。追い打ちをかけるかのように今まで世界経済をけん引してきた新興国経済、特に中国経済の減速のリスクが高まっており、世界経済はまだまだ不安定な状況であると言えます。昨年に引き続き、国内は政治的にも混とんとしており、一昨年来申し上げておりますが、既存パラダイムの転換の時期であり、当社グループ企業にとっては正に飛躍のチャンスだと思っております。

 そういった厳しい経済環境の中ではありますが、トライアイズグループは、一昨年設立した㈱トライアイズビジネスサービスに管理業務を集約したこと等リストラクチャリング効果が大きく業績に付与したことから、2007年1月の純粋持株会社に組織変更して以来、初めて連結ベースで営業利益・経常利益・税引前純利益と全てのベースでの黒字化を達成する見込みです。また、国内景気が低迷する中で、トライアイズグループの目標の一つとしてグローバリゼーションの推進を掲げており、㈱クレアリアが既に韓国に支店を設立しておりますが、ファッションブランド事業についても成長が期待できるアジア市場への進出の第一歩として、昨年末、当社現地法人拓莉司国際有限公司を台湾に設立いたしました。今期は、当社グループの2つの事業ポートフォリオの両方ともに大幅な増益を達成すべく、それぞれ施策を打ってきました。建設コンサルタント事業は、業務プロセス改革による完成工事原価の大幅削減と韓国事業強化、ファッションブランド事業については、Eコマースとアジアで展開する事業の強化と商標権ビジネスの集約です。繰り返しですが、景気変動の影響を受けない企業グループとして、小さくとも知性を使って、その世界ではNo.1となり光る企業グループを目指すという方針は全く変わりません。

トライアイズ・グループとしての今年の目標は次のとおりです。
(一昨年来全く変わりません。)

①個客経験の共創(一人ひとりの個客のニーズを捉える。)
②グローバリゼーションの推進
③IT化の推進
④変革と既存概念の否定
(イノベーションの新時代 CKプラハラード 日本経済新聞出版)

 原点に立ち戻り、グループ各社の顧客のニーズをもう一度考え、グループ各社を取り巻くグローバル市場からの資源を活用し、IT化の推進による効率化・最適化を図ると言うことです。また、変革と既存概念の否定は、明らかに時代の流れであり、パラダイム・シフトの時代と言えることから非常に重要であると思います。そして、トライアイズ・グループの企業理念・経営理念を全うすることで社会貢献のできる企業グループになり、厳しい経営環境の中、着実に業績を伸ばし企業価値を向上したいと考えております。

 トライアイズ・グループを取り巻く全てのステークホルダーの皆様にとって、企業価値の向上は有意義であると考えます。全ての経営ディシジョンは企業価値向上に向けて経済合理性があるように行ってまいります。トライアイズ・グループのステークホルダーの皆様には、引き続きご支援・ご鞭撻を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

2012年1月
株式会社トライアイズ
代表取締役社長
池田 均